松村 志遠
この仕事で最初に学んだのは、「モラルを持つ」ということです。
訪問介護というのはご利用者様の家に上がるわけですから、相手を不快にさせるようなモラルを欠いた言動は厳禁です。
また、判断の柔軟性も必要な仕事です。
ホームヘルパーの仕事ほどマニュアル通りに行かない仕事ってないのではないかと思うくらいマニュアル通りにいきません。
「〇〇さんはこうだったから△△さんもこうだろう」と決めつけて行うのではなく、サービス利用者様の方それぞれの身体の状態や性格、さらには刻々と変化するその日の気分や体調を見て、判断をする必要があります。
あとは自分自身が健康であるが第一の絶対条件です。
介護をする側が病気や体調不良などでだるそうにしていたら、お年寄りや要介護者を元気にできるわけがないし、病気をうつしたりしかねません。
それにケアが必要な人は、いつも決まった時間にホームヘルパーを待っているわけですから、「今日は体調がすぐれないので、明日うかがいます」というホームヘルパーの勝手での日時の変更は許されないのです。
健康も才能のひとつです。